点字版の『火花』を、その場で読んでくれた
2015年7月、青森市の「みんなの架け橋」に8人が集まりました。うち5人が視覚に障害のある方です。
いつもの持ち寄り読書会と同じように、本の話を挟みながら、大半は世間話をして過ごしました。そのなかで、ある参加者が一冊の本を持ってきてくださいました。芥川賞を受賞したばかりの又吉直樹『火花』の点字版です。
通常の本よりページ数がずっと多く、大きさもかなりのもの。その場で点字を指でたどりながら、発行年や点訳者の情報を読み上げてくれました。
その日は、視覚に障害のある方が本とどう付き合っているかを教わる時間にもなりました。点字版、人の声を録音したDAISY図書、文字を拡大でき読み上げもできる電子書籍。なかでも興味深かったのは、DAISY図書は人が読むために、作成者によって本の印象が変わることがあるという話でした。お気に入りの本が思わぬ調子で訳されていることもあるのだそうです。
本を持ち寄るだけで、こういう時間が生まれます。









提供内容
持ち寄り読書会
各自が好きな本を持ち寄り、他の参加者に紹介する形式です。課題図書は設けません。読んでこなければ参加できない、という壁をなくすためです。
実際にやってみると、ジャンルはばらばらになります。ビジネス書、小説、マンガ、哲学書、実在しない生き物の生態を本当らしく書いた本。参加者それぞれの興味の軸が違うことが、そのまま会の面白さになります。
ビブリオバトル形式の読書会
一人5分で本を紹介し、質疑応答を経て、最も読みたくなった本に投票する形式です。順位がつくぶん緊張感があり、話し方の練習にもなります。
道具はほとんど要りません。ホワイトボードとタイマーがあれば十分で、プロジェクタも会場設備も不要です。本好きが集まればすぐに始められます。
視覚に障害のある方を交えた読書会
視覚に障害のある方と晴眼者が同じ場で本の話をする会です。点字、DAISY図書、電子書籍。読み方はそれぞれ違っても、面白かった本について語ることは変わりません。
オンライン読書会
2020年から実施しています。青森、岩手、千葉から集まった回もありました。参加者のなかには、iPhoneで参加された全盲の方もいらっしゃいます。
1時間で4人程度が、ちょうどよい規模です。一人5分から10分で紹介と質疑ができ、テンポを保ったまま終えられます。
ビジネスでの活用
読書会は、社内コミュニケーションや人材育成の手段としても機能します。
部署を越えた対話のきっかけに
役職や部署が違うと、日常の業務では話す機会が少ないものです。読書会は「本の話」という共通の入り口があるため、上下関係や部署の壁を感じにくく、自然な対話が生まれます。
新入社員のオンボーディングに
配属直後の社員にとって、誰に何を聞けばいいか分からない時期は不安なものです。定例の読書会があれば、業務外で先輩社員と顔を合わせる場になり、質問しやすい関係づくりの助けになります。
学び合う文化の土台づくりに
課題図書を設けず、各自が興味のある本を持ち寄る形式のため、押しつけの学習にはなりません。継続するほど「最近何を読んでいるか」が話題に上るようになり、自発的な学びが社内で共有されやすくなります。
社外に開くきっかけとしても
地域や顧客に向けて読書会を開くことで、会社の考え方や姿勢を伝える場にもなります。採用広報やブランディングの一環としてご相談いただくケースもあります。
進め方
まず、どのような方に集まってほしいかをうかがいます。社内の交流を目的とするのか、地域の方に開くのか、特定のテーマで人を集めるのか。目的によって、形式も告知の仕方も変わります。
会場については、実際に足を運んで決めることをおすすめしています。過去には和室を使った回もありました。床に座るほうがくつろげる一方、「どんな場所か事前に分かると助かる」という声もいただいたため、会の名称に「畳部屋」と入れて周知したことがあります。この程度の配慮で、参加のためらいは減ります。
当日は、本の紹介そのものより、そこから話が広がる時間を大切にしています。紹介した本から職場の話に移ったり、まったく別の話題に飛んだり。脱線を許す運びのほうが、また来たいと思っていただけるようです。
飲み物やお菓子を用意して、雑談しながら進める形も多く取ってきました。
対応範囲・形式
規模
4名程度の少人数から、20名規模まで実績があります。
時間
1時間から3時間程度。オンラインの場合は1時間が目安です。
形式
対面・オンラインのいずれにも対応します。
会場
貸会議室、和室、カフェ、コミュニティスペースなど。会場の手配からご相談いただけます。
配慮
視覚や聴覚に障害のある方が参加される場合は、事前にお知らせください。
こんなご相談に対応します
- 社内やチームの交流の場をつくりたい
- 新入社員研修に読書会を取り入れたい
- 部署間のコミュニケーションを活性化したい
- 社員が学び合う文化をつくりたい
- 読書会を採用広報やブランディングに活用したい
- 地域の人が集まるきっかけをつくりたい
- 図書館や書店でイベントを企画したい
- 福祉施設で利用者と職員が交流する機会を設けたい
- 読書会を始めたいが、進め方が分からない
- オンラインで気軽に集まれる場をつくりたい
実績
- 持ち寄り読書会 in 青森市(2013年〜2020年/30回以上開催)
- 読書会 in 五所川原マックカフェ(2012年・初開催)
- ビブリオバトルな読書会 in 青森市(2013年)
- 視覚に障害のある方と晴眼者による読書会(2015年)
- 持ち寄り読書会 オンライン版(2020年〜/県外からの参加者を含む)
よくあるご質問
本をあまり読まない人でも参加できますか
できます。持ち寄り形式では課題図書を設けないため、いま読んでいる本や昔読んだ本でも構いません。人の話を聞くだけの参加でも歓迎しています。
何人くらい集まれば開催できますか
4名程度から成立します。少人数のほうが一人あたりの話す時間を長く取れるという利点もあります。
会場の手配もお願いできますか
ご相談ください。過去に使用した会場の情報もありますので、目的に合った場所をご提案できます。
自分たちで続けられるようになりますか
そのための支援も承ります。進め方に難しい決まりはありませんので、数回ご一緒したあと運営を引き継いでいただくこともできます。